2012年3月14日 (水)

二階堂明弘の展示

目白駅から歩いてすぐのギャラリーFUURO

二階堂明弘さんの展示を見た。

2階の展示には以下のテキストが壁にあった。

「あめをうけとめるうつわ」

僕の住む町は関東の北の方にありますその町では150年ほど前から、

土を使って器や、瓦、水瓶など様々な陶器を作ってました。

益子と言われるその町は、「民芸」の里と呼ばれ 

沢山の人々が訪れるようになり陶芸を生業にする人や、

陶芸家志望の若者達が集まるようになりました

10数年前、僕も陶芸家になると意気込み移り住んだ若者のひとりでした

ほとんどの陶芸家が地元の土を使わなくなった時代

そんな時だからこそ足元にある土を使う事に意味を見いだし

益子の土から器を作るようになりました

益子から約130km

その時の風向き

それだけでここの土を使い続ける事が出来ています

その時 

もし風向きが悪ければ今こうして益子の土を使うことは出来ませんでした

空から降る雨、天からの恵みが一変した世界それでも、

そこにとどまり続ける事人々が何かを受け止め歩み出す、

その強さと美しさうつわがなにかを内包し、受け止めれる事

「あめをうけとめるうつわ」に今の僕のみえる景色をあらわしてみました

これを読み、ただじっと展示を見つめていた。

器の水面に映る微妙な変化を見逃さないように。

器と器の空間を探るように。

Blog2012314_4

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2012年2月16日 (木)

夜の打ち合わせ

先日イベントの打ち合わせでY氏のご自宅にお邪魔した。

時間は昼の仕事を終えてからの18時過ぎ。

部屋は大きなテレビとお仏壇のある居間。

趣のある湯呑みにポットから焙じ茶が注がれる。

打ち合わせがはじまりしばらくすると

Y氏の奥様が柔らかく煮た大根を「どうぞ」

小皿に程よい大きさの大根が1つ、1人ずつ。

温かさと素朴な味付けに顔がゆるむ。

それを食べながらも打ち合わせはすすむ。

湯呑みが空くとお茶が注がれる。

しばらくしてシンプルな焼きそばが大皿に盛られてきた。

大根を食べ終わった小皿を取り皿にする。

特別な味ではない。でも美味い!

小さく刻まれた人参の赤が麺の色との対比で輝いて見える。

Tさんが持って来た大根と人参の和え物にも手がのびる。

酸味がとても良い。おいしい。

打ち合わせから少し世間話になってきたあたりで

揚げたてのかき揚げせんべいとオレンジ。

お茶はどんどん注がれる。

奥様も座ってお茶。

かき揚げせんべいが食べ終わり

Y氏が「沢庵食べるか?」と立つ。

しばらくして2種類の沢庵。

おしゃべりとポリポリで音的にも和む。

お茶がすすむ。

笑うタイミングが多くなり時間は21時をまわった。

そこで、「ごちそうさまでした」「お邪魔しました」

派手さはない。お酒も飲まなかった。

昼間の疲れを忘れた。

やわらかくおいしい夜の打ち合わせだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 2日 (木)

2012年の1月

冬の汐博2011が終了してから、

私自身に大きな展開があった。

予定とはちょっと違った引っ越しをした。

10年同じ場所に住んでいると、

物量も多くなり整理するのにも時間がかかった。

作品(コレクションも含む)、器、CD、本…

それだけで全体の半分以上の物量になった。

本は多少処分したが、その他のものは処分できなかった。

梱包する時にそれらを手にいれた時のことが思い出され

ますます愛着を感じてしまった。

これらは何らかのかたちで自分をサポートしてくれたものであり、なかには自分の活動自体の結果も多くある。

かなり強く響いたもの、深くしみこんだものもある。

深刻な気持ちになるものもあれば、笑えるものもあった。

住む場所がかわり、それらの置き場所もかわった。

これからそれらがどんな影響を与えてくれるのか楽しみだ。

自分も少しはかわれるだろうか?

今のままではいけないことはわかっている。

「モノよりもコトを大事にしてほしい」

そんなアドバイスをしてくれる人が近くにいた。

かなり効いた。

その人の存在に気づいたということは

自分も少しかわれる見込みがあるのかもしれない。

2月がはじまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月23日 (金)

冬の汐博クリエーターズマーケット

冬の汐博のクリエーターズマーケットはとても寒い。

この寒さは他のアートイベントにはなかなかないと思う。

17日間という長い会期もなかなかない。

参加協力してくださっているクリエーターの皆様には

あらためて感謝したい。

巨大アドベントカレンダー前のパフォーマンス、

23日からはXmasゴスペルコンサートも始まり、

汐博はますます盛り上がってきているが、

クリマのクリエーターによるブース展開も、

このイベントを盛り上げている大きな要因のひとつだ。

そして何度もご来場いただいているお客様にも感謝!

冬の汐博もいよいよクライマックス。

予報ではクリスマス寒波到来。

忘れてはいけない2011年も残りわずか

Imgp8222

Imgp8223_2

Imgp8227_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月16日 (金)

大道芸(ストリートパフォーマンス)

大道芸人が指差す向こうには、

ないものがあるように見える。

目線の先に見えない物が見える。

いつのまにか足下はここではない場所になっている。

バーチャルなのにそこにないリアルを楽しんでいる。

表現者とオーディエンスが対等に向き合うことができて、

近い距離で同じ時空を楽しむことができる。

とても魅力的なジャンルだ。

この分野にもっと興味を持つ人が多くなるとよいと思う。

また、大道芸がおこなえる環境も広がることを願っている。

冬の汐博では毎日16時と18時から

ストリートZONEアドベントカレンダー前で

大道芸(ストリートパフォーマンス)を楽しむことができる。

画像はGABEZto R mansion

スケジュールはこちらを参考にしていただきたい。

http://www.sio-site.or.jp/event/11shiohaku_winter/11advent.html

17日のみTHE SOULMATICS

1216jpg

1216pt2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月11日 (日)

冬の汐博オープン

2011年最後の月。

とても寒い冬。

冬の汐博ではいろいろなイルミネーションを

楽しむことが出来る。

今年はイルミネーションの灯りを見ながら、

祈りにちかい気持ちになるかたが

多くいらっしゃると思う。

おもいおもいのイメージの広げ方があるだろう。

友達と、恋人と、親子で、家族で、

もちろん1人でもいい。

ストリートZONE25日まで開催。

期間中何度も足を運んでいただけると嬉しく思う。

画像はカレッタ汐留のイルミネーション。

Imgp8150

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月 1日 (木)

2011年11月30日の夜に

街にはクリスマスのイルミネーション。

迷惑な酔っぱらいのオッサン。

お年寄りに席を譲ることが出来ない人。

23時過ぎでも人の多い改札。

スーパーで買い物をしている会社員。

タクシー待ちの行列。

コンビニで立ち読みする人。

静かな闇に包まれた場所が少ない都会の夜。

先日実家で感じた揺れはかなりの大きさだった。

まだ屋根をブルーシートで覆っている家がある。

倒壊した塀はそのままのところも多い。

あの震災からまだ1年経っていない。

だいぶ寒くなってきた。

12月だ。

被災地の方々を思う。

解決していない案件は多い。

見えない恐怖の居場所もハッキリしていない。

今1度考えてみる。

アジアの小さな島国で起きた

大きな出来事なのだから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月18日 (金)

汐留のアドベントカレンダー

129日から開催される「冬の汐博2011」で、
あの巨大アドベントカレンダーが復活します。
画像は2009年のアドベントカレンダー

アドベントカレンダー(Advent calendar)とは?
降臨節カレンダー。待降カレンダー。
12月に子どもに与え、クリスマスイブまでの毎日
小さな日めくり部分をめくっていくカレンダー。
(デジタル大辞泉より)

汐博では、期間中毎日アドベントカレンダーの前で、
アーティストによるパフォーマンスが行われ、
カレンダーの当日の扉からプレゼントが出てきます。
どんなパフォーマンスでどんなプレゼントか?
楽しみにしながら汐博にお越しください。

おなじみのクリエーターズマーケットは36ブース。
期間中131組のクリエーターが入れ替わりながら
出店する予定です。
クリスマスマーケットもオープン。


お楽しみに。

1118_8

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年10月24日 (月)

アートイベント

最近は、手づくり市、クラフトマーケット、

アートマーケットの企画が増えてきた。

食、音楽を絡めた企画も多い。

会場の空気感も良い感じだ。

オリジナルなものを作る人も増えてるし、

オリジナルなものを求める人も増えてるのだろう。

「かわいい」だけでなく

「ほっこり」なんて言葉まででてきて、

その雰囲気を求める人も多くなってきた。

どんな切り口であれお客様が増えることは嬉しいことだ。

気になるのはそれらが少し似てきているようにも感じる。

それでは長く続かない。

続いたとしても広がりはない。

開催を出来るだけ長く続けるには、

それぞれの企画の特色が重要になってくると思う。

特色は、コンセプト、場、参加者、

お客様によって表れてくると考える。

開催場所の地元の皆様の理解はポイントになるだろう。

そして、運営スタッフの動きもだ。

Twitter

お客様がクリエーターを育て

お客様とクリエーターがその企画を育ててくださる

そして運営サイドがそれに応えるべく再構築を繰り返す

表面的にイイ感じだけはなく内容のある企画に

などというような内容をつぶやいた。


このつぶやきは自分に対しての戒めだ。

冬の汐博2011の準備に入った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年10月 4日 (火)

神楽坂を歩く

赤城神社横を下って行って

印刷工場が集まる界隈のimura art gallery

「バランス パラメータ」

土屋貴哉個展を見る。

彼はずっとブレがない。

ニヤリとしながらも時間を忘れて見入る。

MORI YU GALLERY TOKYOでは武田雄介さんの展示。

えすぱすミラボオで

本濃研太さんのダンボール彫刻展を見て

Artdishでは「家畜人ヤプーの世界 村上芳正原画展」

ここのスタッフの方はどなたもいつも親切。

神楽坂の商店街をゆっくり見ながら坂を下り

毘沙門天の角を曲がり少し歩いて

La Ronde d’ Argile 吉村和美さんの陶展へ。

以前から行きたかったスペース。

素晴らしい!今の自分にはとても参考になる空間。

吉村さんの作品はほぼ完売。

でも他の作家さんの気になった器を購入。

東西線の駅まで路地を入ったり

お店をのぞいたりしながら神楽坂を上る。

東京都指定モデル商店街になっているとのこと。

街の方々が商店街を頼りにしているのが伝わる。

歩道にある「おもいやりベンチ」もいい。

こんな商店街が昔は沢山あった。

「便利」や「合理的」を求めすぎて

大きなものを失ったように思う。

つくる人、もとめる人。

人と人。

やっぱりそこなんだな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«ご報告