二階堂明弘の展示
目白駅から歩いてすぐのギャラリーFUUROで
二階堂明弘さんの展示を見た。
2階の展示には以下のテキストが壁にあった。
「あめをうけとめるうつわ」
僕の住む町は関東の北の方にありますその町では150年ほど前から、
土を使って器や、瓦、水瓶など様々な陶器を作ってました。
益子と言われるその町は、「民芸」の里と呼ばれ
沢山の人々が訪れるようになり陶芸を生業にする人や、
陶芸家志望の若者達が集まるようになりました
10数年前、僕も陶芸家になると意気込み移り住んだ若者のひとりでした
ほとんどの陶芸家が地元の土を使わなくなった時代
そんな時だからこそ足元にある土を使う事に意味を見いだし
益子の土から器を作るようになりました
益子から約130km
その時の風向き
運
それだけでここの土を使い続ける事が出来ています
その時
もし風向きが悪ければ今こうして益子の土を使うことは出来ませんでした
そこにとどまり続ける事人々が何かを受け止め歩み出す、
その強さと美しさうつわがなにかを内包し、受け止めれる事
「あめをうけとめるうつわ」に今の僕のみえる景色をあらわしてみました
これを読み、ただじっと展示を見つめていた。
器の水面に映る微妙な変化を見逃さないように。
器と器の空間を探るように。
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